生成AI活用マーケティング講座
2026年3月5日(水)|講師:山口 竜一
教科書:「生成AI最速仕事術」(たてばやし淳 著)第1章を辞書的に参照
昨日は「AIと握手」。今日は会社でAIを使う1日をシミュレーションします。
1限目(60分)
公式ドキュメントをAIで「使える知識」にする
ハルシネーション、
著作権侵害、
個人情報漏洩のリスク
「AIが作ったから」は
言い訳にならない
→ 使う人間の責任
じゃあ実際に
何を守ればいいの?
→ 今日はここから
昨日の5限で盛り上がった「リスク・ガバナンス」の話、今日はその続きから始めます。
AIの研究開発・利活用を推進する法律。
「AI戦略本部」を設置。
規制法ではなく推進法。
世界初のAI規制法。
リスクベースで4段階に分類。
域外適用あり。
AI開発者向けの国際行動規範。
49カ国・地域が賛同。
自主的なルールの枠組み。
加えて「AI事業者ガイドライン v1.1」(総務省・経産省 2025年3月)も実務上の重要文書。
20分|3つのドキュメントから1つ選んで要約。講師がURLをチャットで共有します。
透明性の確保 ── AIを使ったことを開示する
人間による監視 ── 最終判断は人間が行う
データの適正管理 ── 個人情報・機密情報の入力制限
無断での個人データ入力
AIの出力を未検証で公開
差別的・偏向的な利用
著作権侵害コンテンツの生成
こうした要点が、この後作る社内AI利用ガイドラインのベースになります。
次の2限目では、架空の会社に「入社」してAI利用ルールを自分たちで作ります。
2限目(60分)
架空の会社でAI利用ガイドラインを策定する
業種:マーケティングコンサルティング
あなたの配属:各自の専門領域を活かしたマーケティング部門
上司:山口 竜一(部門マネージャー)
この会社では、業務にAIを積極活用する方針です。
ただし、AI利用のガイドラインがまだ存在しません。
すべてAIを使ってOK。ただし教科書を「辞書」として活用してください。
メールの書き方→[1-1]、議事録→[1-2]、文書の書き方→[1-4]
10分|自分のリアルな経歴をプロンプトに入れてください。AIの出力は必ず校正!
1限で要約した法規制の要点をもとに、「ソラシカ株式会社」のAI利用ガイドライン草案を作りましょう。
1. 使用可能なAIツール
2. 入力してよい/いけない情報
3. 出力の確認・校正ルール
4. AI使用の開示ルール
5. 禁止事項
① まず個人で草案を作る(AIに相談してもOK)
② チーム内で共有して議論
③ 合意した内容をアプリに登録
議論の議事録も忘れずに → 教科書[1-2]
20分|草案作成10分+チーム議論10分
ブラウザでアクセス
simcw.netlify.app
ニックネームでログインしてください。
合意したガイドラインを「AI活用ルール」に登録します。
これがこの先のすべてのワークの「会社ルール」になります。
今後の作業中に「これAI使っていいのかな?」と迷ったら、自分たちで決めたルールを見返す。
午後から、この会社で実際のマーケティング業務に入ります。
3限目(60分)
自分の専門領域の課題を整理し、案件として投稿する
自分の業界の
マーケティング課題を
「案件」として投稿
全員が1件ずつ出す
→ 12〜13件の案件一覧ができる
他の人が出した案件から
1つ選んで応募する
AIを使って
マーケティング提案を作成
→ 応募が来た案件の投稿者は発注者続行
就職先で実際にある「社内案件」や「クライアントワーク」の流れそのもの。
AIの出力を見て「そうそう、これだよ」「いや、実際はこうだよ」と自分の知識で修正する。
10分|まず課題を洗い出してから、次のスライドでブリーフを書きます。
① 業種(自分の経験業界)
② 背景・課題(なぜ困っているか)
③ ターゲット(誰に届けたいか)
④ 予算感(月10万円、ゼロ円 etc.)
⑤ 期待する成果(3ヶ月で○○ etc.)
✅ 業界のリアルな肌感覚を入れる
→ AIだけでは書けない部分
✅ 具体的な数字を入れる
→ 「売上が下がっている」ではなく
「前年比15%減」
教科書[1-4] トーン変換のテクも活用
20分|全員1件ずつ投稿。迷ったら手を挙げてください。
どんな案件が出ているか、見てみましょう。
「この業界面白そう」「これなら提案できそう」── 次の時間で応募するので、目星をつけておいてください。
案件によっては応募者が集中するかもしれないし、
誰も来ないかもしれない。それも実務のリアルです。
次の4限目では受注側にロールチェンジして、提案を作ります。
4限目(60分)
他の人の案件に応募し、マーケティング提案を作成する
知らない業界を選ぶ → AIリサーチ力の訓練に
詳しい業界を選ぶ → 深いリアリティのある提案に
就活の志望業界を選ぶ → そのまま面接対策に
クライアント(=案件を出した人)に
「この人に任せたい」と思ってもらえる
応募メールを書きましょう
→ 2限の挨拶メールスキルがここで活きる!
10分|自分が出した案件以外に1件応募してください。
→ 発注者として続行
応募者とやりとりしながら
提案の方向性を確認
「ここをもっと詳しく」
「この方向性でOK」等のフィードバック
→ 受注者として集中
応募した案件の
マーケティング提案を作成
AIをフル活用して
4セクションの提案書を仕上げる
どちらの役割になっても実務で必要なスキルが身につきます。
同業他社のWeb・SNS
施策を調べて整理
ターゲット顧客像を
具体的に描く
ブログ・動画・メルマガ
の企画案を作る
投稿カレンダー・
プラットフォーム選定
全部でなくてOK。得意なセクションから着手。AI使用メモも忘れずに記録してください。
30分|発注者はフィードバック対応。受注者は提案作成。講師が巡回します。
5限目でマーケティングの全体像を学びつつ、提案を仕上げて提出します。
5限目(60分)
学科② ── マーケティングの全体像とAI活用+提案提出
顧客・競合を知る
セグメント・
ターゲット・
ポジショニング
Product・Price・
Place・Promotion
コンテンツ・
広告・SNS
KPI分析・
改善サイクル
この流れのほぼすべてのステップで生成AIが活用でき、皆さんは今日それを体験しています。
Before:手動でWebサイトを巡回、数日
After:AIで業界レポートを数分で生成
Before:1記事に1週間
After:AI下書き+人間編集で1日に複数記事
Before:投稿ネタ出しに毎週悩む
After:月間カレンダーをAIで一括生成
Before:Excelで手動集計に半日
After:AIに渡して要点を自動抽出
🤖
AIが得意なこと
大量の情報処理
パターンの生成
下書き・たたき台
👤
皆さんが持っているもの
業界の肌感覚
「これは現場では無理」の判断
顧客との信頼関係
今日1日で体験したこと:AIの出力を業界知識で磨く ── これが就職市場での差別化。
15分|完成した人から提出。未完成でもできたところまでで提出OK。
自分に届いた提案を
クライアント目線で読んでおく
「ここがリアル」「ここは甘い」
メモしておいてください
提案のプレゼン+評価
クライアント役の皆さんが
3軸(業界リアリティ・実現可能性・AI活用度)
で評価します
教科書は明日も使います。忘れずに!